私はレッスンの中でよく質問します。
どんな感じがする?
どんな気持ちだと思う?
これはどういうこと?
それは、自分で感じたり考えたりしてほしい、と考えるからです。
なんとなく分かっているけど何かがうまくいっていないのか、そもそも理解したり感じたりできていないのかでレッスンは変わりますので、その生徒さんが何を感じて何を思っているのかを知りたいということもあります。
どちらにしても、質問をきっかけに自分で考えてもらいたいし、ぼんやり感じているものをはっきり感じてもらいたい、と思っています。
また、質問に答えていくことで導かれることもあると思いますし、質問がきっかけとなって何かがパッとひらめくこともあるでしょう。
音楽は感情ですし、表現です。
こうだよ、こうだよ、と単に教えられて受け身でいるだけでは、自分で表現できないと思うのです。
音をそのまま並べて正しく弾いても全く音楽にはなりません。
それはレッスンでいつも言っていること。
音を、音楽にしないといけないのです。
そのためには、自分で考えよう、自分で感じてみよう、そしてそれを自分で表現してみようという気持ちがとても大切です。
その曲だけ教えられて上手に弾けるというだけでなく、次の新しい曲でも自分なりに表現できるという音楽性を身に付けていくためには、自分で考える力、自分で感じる心を養いましょう。